人間は酸素を吸って生活しています。
そんなことは当たり前じゃないかと思われるかも知れませんが、実は生物学的に言ったら酸素を吸いながら生きている人間はむしろおかしいといわれます。
本当は酸素って、生物にとっては猛毒と言うことをご存じでしょうか。

人間は酸素を嫌う生物

この地球上には無数の生物がいるのですが、酸素を嫌う生物も一定数存在します。
嫌気性生物とよびますが、生きていくためには酸素を必要としないのです。
人間からしたら考えられないものですが、元々生物は嫌気性生物でした。
私たちは今当たり前のように地球に住んで、酸素をたくさん消費していますが元々地球が生まれたときには酸素自体が存在しなかったと言われています。
地球で当時よろしくやっていた生物にとってみたら酸素なんて異物でしかなかったのです。

酸素を使うことにメリットを感じたから

途中で酸素が生まれてしまった以上、どうにかして生物の生命を守る必要があります
そこで生物は酸素を遣うか使わないかの選択に迫られました。
酸素はほかの物質と仲がよくて、すぐにくっつく性質を持っています。
それゆえ酸素を生物の体内に取り入れてしまえば、自分の体の中にある細胞と酸素がくっつきすさまじい変化を起こす危険があったのです。
中には酸素を取り込んだ結果絶滅した生物もいたでしょう。
ただ、酸素の性質を上手に活用したのが私たち人間をはじめとした生物「好気性生物」です。
ちょっとの酸素で様々な物質を変化させられるのですから、これほどエネルギー効率がよい物質はあまりありません。
それに空気中にはたくさんあるのだからと言うことで、酸素を選んで私たちは生きているのです。

酸素を取り入れるための呼吸

私たち人間が猛毒たる酸素を上手に活用し生きていると言うことがおわかりいただけたところで、呼吸の話に移りましょう。
息を吸ったり吐いたりするのは、体内に酸素を取り込み同時にいらない酸素や気体を排出するために行っています。
人間が生きている限り続けられますが、突然息が早くなって通常の呼吸とは異なった呼吸になってしまうことがあります。
そう「過換気症候群」、いわゆる過呼吸のことです。

呼吸のしすぎで苦しくなるのではない

過換気は息が早く深くなることによって、立ちくらみやめまい、意識混濁といった症状を引き起こします。
もしかしたら酸素をたくさん取り込みすぎてしまうから、きっと酸素の悪い部分が発揮されてこうした症状を呈するのだろうと思われるかも知れません。
しかし酸素をたくさん取り込んでいるわけではなく、息ばかりを吸い込んでしまい吐くことがなくなってしまうため体の中の二酸化炭素がたくさん溜まってしまうことによって過換気特有の症状が現れます。

適切な治療を受けないと悩み続けることになる

酸素が悪さをしているのではなく二酸化炭素が悪さをしているという事実に驚かれた方も多いかと思います。
この病気は放っておいても命に関わることはありませんが、少なくとも周りはびっくりしますしなってしまった本人も辛いものです。
だからこそ早期に適切な治療を受け、早く過換気を治すことが求められます。

今回は過換気症候群の原因やメカニズム、病院ではどのような検査や治療が行われるのかと言うことについてご紹介したいと思います。
また、近くの人が過換気に突然なってしまった場合どんな対応を取るべきかもご説明しましょう。